回復について1(自家培養軟骨の状態)

自家培養軟骨移植術について

  • 自家培養軟骨移植術の特徴
  • 治療について
  • 対象の患者さんについて
  • 費用について
  • 回復について1
  • 回復について2
  • 回復について3
  • 歴史と開発背景
  • 開発者について

こちらもぜひご覧ください
ドクター・患者さんインタビュー

回復について1回復について 1

患者さんにとって「回復(ひざの状態の改善)までの期間」はとても重要なポイントです。多くの患者さんが、可能な限り短い時間で元どおりの生活や仕事に戻りたいと考えます。
「自家培養軟骨移植術」のリハビリ期間は、術後約1年とされています。
この長期のリハビリは、「自家培養軟骨移植術」が再生医療を用いた比較的新しい治療法であり、移植された自家培養軟骨がゆっくりと硬さを増していくため、慎重な経過観察が必要であることが影響しています。
ひざ軟骨治療において、術後のリハビリは手術と同じくらい重要です。せっかくの治療を台無しにしないためにも、回復状態を自分で判断せず、必ず医師の判断に従うことをお願いしています。
こちらでは、「自家培養軟骨移植術」の手術後の回復について、「1. 自家培養軟骨の状態」「2. リハビリ」「3. 生活スタイル」に分けてご紹介します。

1. 自家培養軟骨の状態

手術直後〜6週目

患者さんの細胞を培養して作られた「自家培養軟骨」は、移植時はゼリーのような硬さです。

(つづきを読む)

「自家培養軟骨」は、損傷した部分に移植された後も徐々に細胞が増え、骨に定着していきます。その期間を「分裂増殖期(ぶんれつぞうしょくき)」といいます。手術後すぐに始まる「可動域訓練」は、ひざの中の滑液(かつえき)を拡散し細胞に栄養を与えます。これにより細胞が増殖します。また、滑液は関節をスムーズに動かすための潤滑液の働きもあります。

6週〜6カ月目

「自家培養軟骨」の術後の期間において、6週〜3カ月の期間を「変遷期(へんせんき)」、3カ月〜6カ月の期間を「リモデリング期」といいます。

(つづきを読む)

「変遷期」はコラーゲンの構造的(さまざまな部分が相互に関連し合ってくること)な枠組みが作られる時期です。「リモデリング期」は、組織の再構築がなされ、軟骨組織が構造的になり、徐々に軟骨の強度が増してくる時期です。
「自家培養軟骨」の移植時の硬さは「ゼリー」くらいですが、時間の経過とともに硬度が増して、手術6カ月後のリモデリング期には「パン生地」くらいの硬さになります。

6カ月〜2年

「自家培養軟骨」移植後の6カ月〜2年の間を「成熟期」といいます。術後1年程度経つと「自家培養軟骨」の硬さは「消しゴム」程度になり、さらに硬度を増していきます。

(つづきを読む)

この時期は、日常生活に問題はありませんが、移植したところに強い衝撃が加わるようなスポーツについては、医師が状態を見ながら許可します。

一般的なスポーツ開始時期:サイクリングのようなひざへの衝撃が低いスポーツは6カ月以降。ジョギングやランニングは小さな損傷であれば8〜9カ月後。大きな損傷であれば9〜12カ月以降。テニス、バスケットボール、フットボールのような衝撃の強いスポーツは12〜18カ月以降が目安になります。
掲載内容は、標準的な例であり、個人差があることをご了承ください。

こちらもぜひご覧ください

  • ドクター・患者さんインタビュー