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自家培養軟骨移植術のドクター自家培養軟骨移植術のドクター

出家 正隆先生

出家 正隆先生

愛知医科大学病院 整形外科 部長
愛知医科大学 医学部 整形外科学講座 教授
日本整形外科学会:認定医,専門医
日本体育協会公認スポーツドクター
膝関節フォーラム代表世話人
日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会評議員
日本臨床バイオメカニクス学会評議員
日本オリンピック委員強化スタッフ 他

Q.自家培養軟骨移植術のメリットを教えてください。
A.軟骨は一度欠損すると、その組織には血液が流れていないことから「自己修復能力が非常に低い」と言われてきました。
しかし昨今では、科学・医学の力によって治療が可能となりました。
再生医療「自家培養軟骨移植術」により、軟骨細胞を増やし、その細胞を移植することで、軟骨欠損が治せるようになったのです。
この「自家」というのは自分の細胞のこと。他人の細胞ではないので、
免疫、感染、永続性という面でも非常にメリットがあります。

例えば、若い時に外傷や靭帯損傷、半月板損傷などを受けた方は、治療せずにほうっておくと、知らず知らずのうちに軟骨に負荷がかかり、すり減り、それが原因で40〜50代で変形性膝関節症になってしまうこともあります。
きちんと治療をしておけば、こうした症状も防げると思います。
Q. 診断から手術までの期間はどれくらいですか。
A.まず患者さまに外来に来ていただき、診察します。
他の検査があれば追加しますが、だいたい1週間くらいで診断できます。
その後、いつ手術するかは患者さまとの話し合いになります。
手術をするまでの間に、より損傷が拡がる可能性もありますので、できるだけ早いほうが良いと考えます。
もちろん、患者さまの会社や学校などの都合もありますが、できれば、診断後2〜3ヶ月の間には手術をおこなうことをおすすめしています。
Q. リハビリはどのようなことをしますか。
A.手術した部位によって多少変わってきますが、基本になることは筋力を落とさないことです。
歩くという動作にとって、ひざの軟骨は非常に大切です。
しかし筋力が落ちてしまうと、ひざ軟骨にも大きな負担がかかります。
せっかく移植をした軟骨もまた痛んでしまうこともありますので、筋力を落とさないことが重要なのです。
そして、もうひとつ大事なことは「伸ばす」「曲げる」こと。
この二つでひざの動きを良くすると、軟骨面もスムーズになってきます。
手術後のリハビリは、ひざの関節可動域がしっかり得られるような動きと筋力をつけることが大切です。
Q. この手術を受けた、患者さまの事例を教えてください。
A.交通事故でひざを損傷された18歳の女性がいらっしゃいました。
大きなケガで、ひざの骨の移植、そして軟骨の欠損部へ培養軟骨の移植をおこないました。
いま26歳くらいだと思いますが、現在はほぼ元どおりになって生活されています。
先日、お会いしたのですが、結婚し、子供さんを抱いていました。
「ケガをした時は人工関節とか、切断しなければならないかもと言われましたが、培養軟骨のおかげで、無事に日常生活がおくれて感謝しています」。
と言われて、私も嬉しかったです。
軟骨再生治療により、スポーツ選手がまた復帰できたということもすごいことですが、今お話しした患者さまのように、一般の方が障害を持たずに済んだというのも非常に意義があることだと思います。
Q. ひざについてのアドバイスなどを。
A.ご自分のひざに、痛みはないけれどちょっとおかしいという場合は、軟骨が痛んでいる可能性があります。
普段より曲がらない、伸びない。しかし痛くないという場合も早めに整形外科を受診してください。

※記事(文章)は読みやすい内容にするため、映像内容と異なる部分があります。

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