ドクター・患者さんインタビュー

患者さんアンケート

自家培養軟骨移植術を受けられた患者さんに、アンケートでお聞きしました。

  • たかみーさん
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たかみーさん

たかみーさん

●40代/女性
●千葉県在住

●移植日:2023年12月
●左ひざに自家培養軟骨と骨軟骨柱移植術を受ける

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治療前の症状や、どのように大変な毎日を過ごされていたかを教えてください。
手術をする1年半くらい前ですが、職場で膝をついた時に激痛がありました。 また、階段を降りる時は、常に膝がジャリジャリといっていました。 日が経つにつれて、痛みは徐々に増していき、日常生活(立ち仕事、買い物など)にも支障が出てきました。
自家培養軟骨移植術を受けた病院にたどり着くまでの過程を教えてください。
いつも通っていた大きな総合病院の整形外科では異常は無いと言われました。 そこには痛み止め薬をもらうために数回通いましたが、よくならないので、スポーツ整形を紹介していただき、詳しく検査をしてもらったら、軟骨損傷と診断されました。 ここまで酷いのは滅多にいないということを専門の医師に言われて、年齢も40代であり、手術を考えるなら今のタイミングがよいのではと提案されて、手術を決断しました。
主治医から自家培養軟骨移植術を勧められた時の印象を教えてください。
スポーツ整形において有名な医師であり、話を伺って信頼できると感じました。 再生医療のことは全く知らなかったのですが、自家培養軟骨移植術についてはインターネットやYouTubeでできるだけ調べました。 過去に同じ手術を受けた人の情報や「再生医療ナビ」というサイトで概要を知りました。
自家培養軟骨移植術は、軟骨組織の採取と自家培養軟骨を移植する手術で2回の入院がありました。 移植時は1カ月程度の長期入院が必要で、退院後も膝に負荷をかけられないため、いろいろとご苦労があったかと思います。 その時、職場やご家族からどのようなサポートを得たかを教えてください。
職場からのサポートは特にありませんでしたが、家族はご飯を作ってくれたり、 買い物に行ってくれたりして家事を手伝ってくれたので有難かったです。
自家培養軟骨移植術を受けることを決めてから、自家培養軟骨移植術を受ける「前」までに行ったことや、主治医から指導されたことを教えてください。
手術前に、足の筋力を上げるように医師と理学療法士からアドバイスがあったため、筋トレを実施しました。
自家培養軟骨移植術「後」、入院中に行ったことや、主治医から指導されたことを教えてください。
手術後、3カ月間入院していましたが、最初の2カ月程度は手術をした左足に負荷をかけないように生活していたため、 例えば、重いドアの開閉や、お風呂の出入りにもかなり苦労しました。 私の部屋は病室というよりもリハビリ部屋といった感じでした(笑)。徐々に病院内でも友人が増え、お互い励まし合って入院生活を送れたことが大変心強かったです。
理学療法士によるリハビリは術後少し経ってから始まりましたが、痛みが強く、ほぼ曲げられない状態でした。 リハビリ仲間の中には、徐々にリハビリの負荷を増やす方と、 一気に負荷を増やす方がいて、仲間のリハビリを参考にもしながら頑張っているうちに少しずつ曲げられるようになりました。 3カ月後の退院日まで負荷を徐々に増やしていきましたが、残念ながら100%負荷までは達成できませんでした。
自家培養軟骨移植術を受ける時に困ったこと、苦しかったこと、および症状が改善して嬉しかった出来事など、特に印象に残っていることを教えてください。
困ったことは、病室のドライヤーが壁備え付けタイプであり、左足を地面につけない状態だと利用できなかったことです。 通常のドライヤーを借りて解決しましたが。苦しかったことは、手術後は痛みで眠れず、1時間毎に目が覚めました。 結局、それが退院するまで続いたことです。嬉しかったことは、病室が変わり、次の理学療法士さんに替わったのですが、 その方と気が合い仲良くなって信頼が深まったことで、リハビリも進んで、左ひざを曲げられるようになり褒められたことでしょうか。
自家培養軟骨移植術にかかった費用を教えてください。
病室代を含めて全部で120万円くらいかかりました。
現在の膝の状況について教えてください。
現在は普通に歩けるし、走ることもできます。結果的に手術を受けて本当によかったと思います。 でも、時々ですが階段を登る時に少し痛みが出ることがあります。 また、まだ骨切り術のプレートが入ってるので地面に座る時には痛みを感じます。 今後プレートを取る手術を受けるので、それで痛みがなくなるとよいなと思っています。
最後に、同じように膝の痛みで悩んでいらっしゃる患者さんにひとことお願いします。
この手術は長いリハビリ期間がかかり、費用もややかかるけど、医師に勧められた場合は手術して治した方がよいと思います。 膝は本当に大事な場所なので、気をつけたいですね。

(作成日:2025/2/28)

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