日本初、ひざ軟骨トラブルからプロ復帰!逆瀬川 由衣選手 インタビュー

ヴィクトリーナ姫路インタビュー

  • 逆瀬川 由衣選手
  • ヴィクトリーナ姫路
  • 眞鍋 政義ゼネラルマネジャー
  • 竹下 佳江監督
  • 高木 理江選手 大田 知香選手
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日本初、ひざ軟骨トラブルからプロ復帰!
逆瀬川 由衣 選手 インタビュー

先日の星野先生との対談では、医師と患者さんの立場でお話を伺いました。
今回はバレーボール選手の立場で、トレーニングやケア、メンタル面などのお話を伺いたいと思います。

はじめにヴィクトリーナ姫路について教えてください。どのようなチームですか。
ヴィクトリーナ姫路はチーム設立から2年程度です。まだ、チームとしてのカラーも定まっていないところもあると思いますが、特徴として「年齢の幅が広い」ことがあります。引退して再び始めた選手もいれば、高校を卒業したばかりの若い選手もいます。若い元気なパワーと、ベテランの落ち着いた雰囲気がプレーの中で融合しているおもしろいチームです。
また、絶対的なエースがいないことも特徴です。もちろんエースはいるのですが、試合の流れに応じて臨機応変にプレースタイルを変え、全員で点を取りにいくことができるチームです。
バレーボールの魅力について教えてください。
ひとことでいうと1人ではできないスポーツである点です。すぐれた選手がひとりで頑張っても絶対に点を入れられないし、逆に誰かがミスをしても周りのフォローでリカバーができる。チームひとりひとりの思いやりとか団結心などがギュッと詰まったスポーツだと思います。
バレーボールを始められたのは小学生の頃ですよね。
そうです、姉の影響で。でも、当時は遊びのようなもので、それほど頻繁にはやっていませんでしたが。
そして、その頃から今まで、私はバレーボール以外のスポーツをやったことがないのです。ずっとバレーボール一筋。当時の友人などからは、私がここまで続けるなんて思わなかったとよく言われます。体が細いのでボールが当たると人より痛いみたいで、小学生の時はよく泣いていましたから(笑)
ヴィクトリーナ姫路での練習について教えてください。
大体、午前と午後に分けて「ボール練習」、「ウエイトトレーニング」をおこなっています。
今日は午前中、ウエイトトレーニングをメインにしていました。4つのグループに分かれ、垂直跳びの最高到達点を計測したり、ダッシュ、サイドステップをTの字に行うTテスト。素早く切り返すためのアジリティトレーニングなどをおこないました。ボール練習では、レシーブ、スパイクなどを複合で組み合わせておこないます。
また、練習が終わった後は個人で「リハビリトレーニング」や「筋力トレーニング」をする場合もあります。
バレーボールで体へ負担がかかる部分や注意点などを教えていただけますか。
バレーボールでは上半身よりも下半身、ひざ、腰部分の負担が大きいです。また、バレーボールはジャンプが多いスポーツなので、着地した際の捻挫も多く見られます。私自身の注意点になりますが、自分のコンディションには敏感になるようにしています。長年の経験で、これくらいやったら危ないなというレベルが分かるので、その前にストップしたり、途中で長めのストレッチをいれるようにしています。
また、別メニューでひざのリハビリを含んだトレーニングメニューをトレーナーに組んでもらっているので、そのメニューも欠かさないようにおこなっています。例えば、ひざに負担がかかる原因は股関節の動きの悪さなので、それを修正するメニューや、呼吸法などの変わったメニューもあります。プレー中、呼吸を止めてしまうのはだめらしく、どんな時もきちんと呼吸をしなくてはなりません。これはかなり難しいですね(笑)
そのトレーニングメニューで、ひざのリハビリ効果はいかがですか。
このトレーニングは、筋力アップよりも体幹をしっかりさせることがメインになっています。体幹を鍛えることで、ずれていたバランスが修正され、上半身も含めた全身に効果があるようです。ひざへの負担がかなり変わりましたので、積極的に取り組んでいます。さぼると痛みが出てきます(笑)
プロアスリートは、体のコンディション維持が大変だと思いますが、逆瀬川選手はいかがですか。
常に万全な状態でプレーできる人は少ないと思います。いつもどこか痛い、疲労が溜まってきて力を出し切れないというのが日常です。そこをどうやってカバーしていくかは自分次第なので、無理な時は休んだり、回復するまで調整したりします。私は、少しでも異変を感じた時点でトレーナーに伝え、その原因が筋力であれば、そこを補うトレーニングをおこなうようにしています。
逆瀬川選手は、再生医療(自家培養軟骨移植術)で、初めて復帰したプロアスリートですが、もしひざが治らなかった場合はどうしていましたか。
あまり真剣に考えたことはないのですが、バレーボール関係以外では、幼稚園の先生に興味がありました。幼稚園と小学校の教育職員免許を大学で取得していまして、子供が好きなんです。雰囲気からは
子供好きじゃないでしょと言われるのですが(笑)ヴィクトリーナ姫路でも、アンダー16(16歳以下のメンバー)や地域高校との連携で、子供たちに
バレーボールを教えることがあります。小学生に教える時などは、私もわくわくしながら一緒になって楽しくプレーしています。
最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。
バレーボールは観て感動できるスポーツです。ぜひ会場に来ていただいて、バレーボールの魅力を知っていただけたらと思います。私が復帰した姿で、少しでも皆さんに元気を届けることができたら嬉しいです。
本日はありがとうございました。

逆瀬川由衣選手

ヴィクトリーナ姫路
逆瀬川 由衣 選手 <Sakasegawa Yui>

所属チーム:ヴィクトリーナ姫路 背番号:11番
ポジション:アウトサイドヒッター
生年月日:1992年9月16日 身長:172cm
出身地:兵庫県明石市 出身校:神戸親和女子大学
受賞:関西大学バレーボール連盟女子一部春季リーグ戦 2011 年新人賞
西日本インカレ 2013 年、3位・サーブ賞
【自家培養軟骨移植術】
軟骨組織採取日 2015年1月20日
培養軟骨移植日 2015年2月17日

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