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再生医療のおはなし

「再生医療」は、“病気や事故などの理由によって失われたからだの組織を再生すること”を目指して提案された医療技術です。よく「根本治療」ということばが使われますが、失われた組織や臓器を根本的にもとどおりにすることを目指しています。
そのため、再生医療では生きた細胞を使ったり、人工材料をうまく使ったり、遺伝子を入れた細胞を使うなど、さまざまな新しい技術を使用した基礎研究が行われてきました。
いろいろな技術がある中で、ここでは1990年代にアメリカの医師と工学者が唱えた
「Tissue Engineering(ティッシュ・エンジニアリング)」をご紹介します。

人工的に臓器・組織を作る
「ティッシュ・エンジニアリング」

ティッシュ・エンジニアリングとは「機能を失った臓器や組織の代替品を、生命科学と工学をうまく組み合わせて作り出す考えのこと」をいいます。具体的には、患者さんの「細胞」、細胞が活動するためにとても重要な場所(骨組み)を提供する「マトリックス」、私たちのからだに良い作用をもたらす栄養成分である「生理活性物質」の3つを上手く組み合わせることで、人工的に臓器や組織を作るという考えです。

ティッシュ・エンジニアリングの主役は細胞です。私たちのからだは約60兆個の細胞でできていますが、ほんの少しの組織や臓器を作りたい場合でも数億個の細胞が必要となります。そのためには、体から取り出した少量の細胞をたくさん増やす必要があります。ただし、たくさんの細胞を増やすことができたとしても、それらがからだの中にいたときのように働いてくれなければ意味がありません。よって、細胞の働きをしっかり維持しながら大量に増やす技術がとても大切になります。

骨組みであるマトリックスも重要です。理想的なマトリックスは、移植後にすみやかに消えていって、まわりの細胞がつくる自然のマトリックスに置き換わってくれるものですが、これに近づくために工学者を中心に多くの研究・開発が行われています。

理想の再生医療をめざして

理想的に培養された細胞と、理想的なマトリックスがあればすばらしい人工臓器や組織が作れそうですが、まだ課題があります。臓器がきちんと働くために、細胞をきちんと並べる必要があるということです。皮膚や骨、軟骨などはバラバラに細胞を入れてもほとんど問題なく機能しますが、肝臓や腎臓など多種類の細胞でできている複雑な臓器では、細胞を本来の臓器と同じ順序や構造で並ばせる技術が必要となってきます。ティッシュ・エンジニアリングにより、皮膚や軟骨などすでに製品化されているものがある一方、肝臓や腎臓など複雑な臓器をつくる技術はまだ研究の段階です。

みなさんのからだの細胞からティッシュ・エンジニアリングによって人工的に組織や臓器をつくり、その治療を実現する再生医療には、その組織や臓器を作って提供する企業・施設や病院だけでなく、受ける患者さんの深いご理解とご協力がなくてはならないのです。

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