

ひざ軟骨欠損トラブルから「自家培養軟骨移植術」によって、日本で初めてプロ復帰を果たした逆瀬川由衣さん。その後2019 年8 月にバレーボールから保育の世界へ転身。その理由や現在のひざの具合をお聞きしました。
勤務先のこども園の伊勢園長も同席してくださいました。
逆瀬川:はい。あのインタビューの後、手術したひざの方は問題なかったのですが、反対側のひざを痛めてしまったり、ふくらはぎの肉離れがあったり、小さなトラブルが何度か続きました。そのことが原因でトレーニングが思うようにできなくなり、プレーも思うような結果が出せない状態になってしまいました。
園長:はい、この就職フェアでは新卒の方が多いので、ほとんどが紺色のリクルートスーツを着ています。その中で逆瀬川さんは白い服装で、背も高かったのですごく目立っていましたね。その日は、園についてお話させていただき、彼女の経歴などもある程度お聞きしました。
逆瀬川:そうですね、体力的に大変なこともあると思いますが、私はあまり感じたことがないです。それよりも、大事なお子さんをお預かりしているので、園には安全のためのさまざまなルールがあり、かつお子さん一人ひとりの違いも考慮し注意を払わなくてはなりません。それを忘れず、間違えずに子供たちと触れ合うことが一番大切なことなので、そちらに神経を使います。命をお預かりしているということを忘れず、気を抜くことがないように心がけています。私もまだまだ新米ですし。
園長:そうですね、負担がかかる場合もありますが、人によるかもしれません。例えば子供を抱っこする場合でも負担のかからない体勢があります。また一度どこかを痛めた人は、次から上手におこなえるように園でも指導しています。私も以前に少しだけ腰を痛めたことがありますが、その時は、無理せず、負担のないように気をつけながら仕事をしていました。
逆瀬川:退院後はチームに合流するためにすぐに仙台へ向かいました。3月31日に松葉杖がとれ、4月1日に仙台へという強行スケジュールは先生も驚かれましたね。(次ページにつづく)